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水子はどこにいますか?

忘れていた。供養はしたいが家族には話せない。供養の仕方が分からない。皆さんそう言われます。

 

では水子はどこにいるのでしょうか?


赤ちゃんとしてこの世に生れて来ることができなかった水子はずっと

「賽の河原」にいるのです。
人は亡くなると皆「賽の河原」から橋を通って「三途の川」を渡ります。ですが、この世で善業(良い行い)を積むことができなかった水子は「三途の川」に橋を掛けてもらうことができず、いつまでも「賽の河原」にいて石を積み続けているのです。
三途の川を渡れず、川に沿ってひたすら歩いていくと、飢えに苦しむ餓鬼の世界に繋がるとも言われています。
幼くして亡くなった水子は、悪行を行ってはいないものの、善行を積めなかった罰として、三途の川を渡ることを許されず、長い間この賽の河原を彷徨うことになります。
水子たちは、父母の為にと毎日石を積み上げ塔を作りますが、夜になると鬼が現れます。そして、水子の為に供養することなく、ただ悲しむだけ父母を思っても意味のないことだと塔を崩していくのです。
その成仏することもできず、ただ悲しんでいる水子を救ってくださるのは地蔵菩薩様です。
まだ歩くこともできない子供を抱き抱え、また錫杖の柄にしがみつかせて、自らが三途の川に浸かり向こうの岸(彼岸)へと水子を渡してくださるのです。

ですから、水子の成仏をお願いするには、まず地蔵菩薩様に手を合わせなくてはなりません。そして、三途の川を渡れるようにと賽銭(賽の河原から彼岸に渡る為の六文銭)を入れ、その子のことを思ってお経をあげて供養します。

水子供養は水子を美しい浄土へと導いてくださるお地蔵様や、私達を見守ってくれる水子に感謝の気持ちを届け、功徳を授かるものです。
様々な実例を見てきた結果、水子の影響を一番に受けるのは水子と同列の子供である兄弟姉妹です。最近では子供の引きこもり、自閉症、発育障害など難しい問題が増えてきていますが、その背景には水子の存在があるといっても過言ではありません。
その次に水子の影響を受けるのは両親でしょう。
そして、その両親が水子の存在を忘れたり、隠そうとしたり、供養を全くしないまま亡くなってしまった場合、その影響は子供や孫が受けることになるのです。
子孫が繁栄しない(子供ができにくい)、長男が不安定になるといった現象が現れることも多くあります。
これはとても納得のいく話しでしょう。兄弟姉妹は同じ母の体に宿り生まれるのですから、その影響を一番に受けるのが兄弟姉妹というのは全く当り前のことと言えるでしょう。
次に影響を受ける両親ですが、これもまた当然のことと言えます。水子を作ったという責任は、父親と母親が半分半分で受けることになります。

 

水子の影響は誰が受けるか

これは、賽の河原で石を積む水子の様子を現わした歌です。

ですが、何度も唱えていると父母への戒めのようにも聞こえてきます。

「追善作善の務めなく…」とは供養をして欲しいと願う水子の父母へ対する訴えとも言えるでしょう。

当院で皆さまが作成された地蔵尊

これはこの世のことならず 死出の山路の裾野なる 

賽の河原の物語 聞くにつけても哀れなり 

二つや三つや四つ五つ 十にも足らぬおさなごが
父恋し母恋し 恋し恋しと泣く声は この世の声とは事変わり
悲しさ骨身を通すなり かのみどりごの所作として 

河原の石をとり集め これにて回向の塔を組む
一重組んでは父のため 二重組んでは母のため 

三重組んではふるさとの 兄弟我身と回向して  

昼は独りで遊べども 日も入り相いのその頃は
地獄の鬼が現れて  れ汝らは何をする  

娑婆に残りし父母は 追善供養の勤めなく

ただ明け暮れの嘆きには 酷や可哀や不憫やと

親の嘆きは汝らの 苦患を受くる種となる 我を恨むる事なかれと
くろがねの棒をのべ 積みたる塔を押し崩す 

その時能化の地蔵尊 ゆるぎ出てさせたまいつつ  

汝ら命短かくて 冥土の旅に来るなり
娑婆と冥土はほど遠し 我を冥土の父母と  

思うて明け暮れ頼めよと 幼き者を御衣の  

すその内にかき入れて 哀れみたまうぞ有難き
いまだ歩まぬみどりごを 錫杖の柄に取り付かせ  

忍辱慈悲の御肌へに いだきかかえなでさすり 

哀れみたまうぞ有難き 南無延命地蔵大菩薩
 

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